わが国に鉛筆が来たのはいつ?
わが国に鉛筆が来たのはいつ?
  わが国にいつ、えんぴつが来たかは、わかっていません。
  わかっていることは、徳川家康(とくがわ・いえやす/1542~1616年)がえんぴつを持っていたことです。400年くらい前、家康は外国の品物を輸入(ゆにゅう)しました。
  ですからイギリスで発明されたばかりのえんぴつが家康にとどけられたのでしょう。静岡県(しずおかけん)久能山(くのうざん)東照宮(とうしょうぐう)に、家康のえんぴつがのこされています。
  長さは11センチメートルぐらいと短く、シンにコクエンのかたまりをつかったヨーロッパで作られたものです。
  伊達政宗(だて・まさむね/1567~1636年)が使ったえんぴつものこされています。
  長さは14センチメートルぐらいでキャップが付いています。シンはコクエンの粉(こな)をかためた、いまのえんぴつに近いものです。

  1853年、アメリカからぺリー長官が軍艦(ぐんかん)で浦賀(うらが/神奈川県)にやって来ました。
  そのころわが国は鎖国(さこく/かぎられた国としかつきあわない国のほうしん)をしていましたので、アメリカはすすんだ外国の物をわが国にたくさんおくりながら、開国(かいこく/みんなの国と付き合う国のほうしん)を求(もと)めてきました。そのアメリカのおくりものの中にえんぴつも入っていました。
  ほかにはフルート、ショベル、斧(おの)、かさ、はさみ、ボタンなどがありました。
  これらをきっかけに、わが国は開国(かいこく)をすすめ、明治(めいじ)時代(1868~1912年)になってアメリカ、イギリス、ドイツなどの国々から文化といっしょにいろいろな品物が入ってくるようになりました。
  えんぴつもたくさん輸入(ゆにゅう)されて、みんなが使うようになりました。

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